葬儀に参列する際、遺族にかける言葉は、相手を思いやり、悲しみに寄り添う気持ちが最も大切です。以下に、適切な言葉と避けるべき表現を具体的に紹介します。
1. 基本的な言葉のかけ方
(1)定番の挨拶
- 「この度はご愁傷様です」
→ 最も無難で広く使われる表現。通夜・葬儀・告別式のいずれでも可。 - 「心よりお悔やみ申し上げます」
→ 改まった場面や上司・目上の人に使える丁寧な表現。
(2)故人への思いを添える場合
- 「〇〇さん(故人)の優しいお人柄が偲ばれます」
- 「〇〇さんとの思い出はいつまでも忘れません」
→ 故人とのエピソードを具体的に話すとより気持ちが伝わります。
(例)「いつも笑顔で接してくださった〇〇さんが懐かしいです」
(3)遺族を労わる言葉
- 「どうかお体を大切になさってください」
- 「何かお手伝いできることがあればお申し付けください」
→ 特に親しい間柄の場合、具体的な支援の意思を示すと良い。
2. 宗教・宗派に配慮した言葉
- 仏教:「ご冥福をお祈りします」
(※浄土真宗は「冥福」を避け、「お念仏の中にありますように」などと表現) - 神道:「〇〇様の御霊(みたま)が安らかになりますように」
- キリスト教:「天に召された〇〇様の安息を祈ります」
3. 避けるべき言葉
✖ タブー表現
- 「元気を出してください」
→ 遺族の悲しみを否定する印象を与える可能性あり。 - 「病気/年齢なら仕方ない」
→ 死を合理化する表現で、遺族の感情を逆なでする恐れ。 - 「また会えますよ」(霊魂の存在を前提とした言葉)
→ 宗教観や個人の考え方によっては不快に感じる場合も。
✖ 安易な比較・質問
- 「私も父を亡くしたのでわかります」
→ 個人の悲しみは比較できないため、控えた方が無難。 - 「どのようなご病気でしたか?」
→ 死因を聞くのはデリカシーに欠ける場合があります。
4. シチュエーション別の声かけ例
(1)通夜・葬儀の受付時
- 「この度は突然のことで、本当に驚いております…。心よりお悔やみ申し上げます」
(2)遺族と直接話す場合
- 「〇〇さんがいつもおっしゃっていた『家族が一番』という言葉が胸に残っています」
(3)子どもが遺族の場合
- 「〇〇ちゃん(故人)の優しい笑顔を、みんなが覚えていてくれますよ」
5. 外国語でのお悔やみ表現
- 英語:
- “I’m so sorry for your loss.”(ご愁傷様です)
- “He/She was a wonderful person.”(素敵な方でした)
- 中国語:
- 「请节哀顺变」(どうか悲しみに耐えてください)
6. 言葉以外で気持ちを伝える方法
- 黙礼:言葉が出ない場合は深く一礼するだけでも可。
- 手紙・メッセージカード:後日改めて思いを綴るのも良い。
- 具体的な支援:「食事を作って届けましょうか?」など実践的な提案。
まとめ
- 基本は「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」で共感を示す。
- 故人の良さや思い出に触れると遺族の心に残る。
- 宗教や関係性に配慮し、相手の感情を尊重することが大切。
最も重要なのは「あなたの悲しみに寄り添っています」という態度です。形式ばりすぎず、自然な気持ちを伝えましょう。



コメント